織り交ざる
まだ頭がボーっとしていて・・・昨夜は深夜2時までいつものEnotecaにて歌いました。
アンコールが止まず、いったいどれだけ歌ったのかしら・・
こうして歌うたびに思うのです。
音楽は見えない力で人々を結びつけ、勇気付け、そして大きな幸せで包み込むのだと。
イタリアでも残念ながら現代,特に若い世代は「オペラアリア」に親しむ機会があまり無いようです。なので、普段ロックやポップスの流れる場所で歌うのはどうかなと思うのですが、そこは音楽の、言葉の、そして伝統の力。ちゃんとしっかり伝わるのですね。
大きなコンサートホールでも、小さな場所でも同じ歌を同じように歌います。
La Bohemのミミのアリアを、Le Nozze di Figaro ケルビーノのどうしようもない恋心を・・皆で共有するということ・・
言葉が、音楽が、感情が、その場の空気が・・すべてが雅やかに織り交ざって。
そして最後は溢れる笑顔と「ありがとう-Grazie!!」でいっぱいになる。
歌っているのは私、伴奏しているのはピアニストですが、演奏をするということはこんなにも総合的なことなのですね。
あなたがそこで聴いていてくれるから、私は今日も歌います。
ただその笑顔が見たくて。
涙に、笑顔に生きながら。
溢れる愛であなたを抱きしめて。
奈穂