父
私の父は・・・
とても真面目です(笑)
そして私はこっそり、ちょっと「芸術家」だと思っています。
それは心が優しくきれいで繊細なぶん、時に世間と馴染めなかったりするけれど、
趣味である写真を通して、日常のあらゆるシーンを通して感ずることができます。
父は地方公務員として心身障害者施設に勤めました。
残念ながら直接父の働く姿を見る機会はありませんでしたが、
24時間体制の仕事のため、交代制の不規則な勤務時間に合わせ心身を調整しつつ、淡々と働き続けてくれた父の姿を誇らしく、また感謝とともに見て育ちました。
週末や長期休暇の際などは必ずと言っていいほど私たち子どもをどこかへ連れて行ってくれました。一家5人そろって同じ思い出がある、それは本当に幸せなことなのですね。今改めて思います。
私は言葉を覚えるより先に、歌を歌っていました・・・
家にはいつも音楽が流れていて、
それは特に「童謡」や「唱歌」が多かったように思います。
もちろんユーミンや森山良子さん、加藤登紀子さん、南こうせつさん、さだまさしさんなど、父世代の歌手の歌うフォークソングも!
気が付けばいつも、どこでも歌と一緒でした。
父が音楽に親しんできたのは小学校の時の音楽の先生、長男の純夫おじちゃんの影響が大きかったと言います。
ギターや、ピアノだってちょっと奏します。
私が父をこっそり「芸術家」だと思っているのは、
こんなふうに歌や、写真や、趣味を通して、人生に豊かな世界を求めてやまない人だから。
私がこれまでちょっとした岐路に立った際、常識や(笑)小さな枠にはめ込まず、自由に羽ばたけと、さりげなく背中を押してくれたのも父でした。
今私がこうして歌っている背景には、そんな父の存在があります。
今朝は語学学校がお休みで、時間がぽっかりでき、
ふと父のことを書こうと思いました。
みなさまのお父様はどんな方でしょうか。
大切な父へ、
そしてみなさまのお父様へ、
胸いっぱいの感謝をこめて。
くれぐれも身体には、気を付けてね。
奈穂
San Valentino alla trattoria ENZO