天へ
このふた月の間に、父方母方、両祖母が天に召されてゆきました。
あまりに唐突に、立て続けに、
そして遠く離れているときにお別れせねばならず、
まだ悲しみを実感できないのです・・・
東京公演を約ひと月後に控え、
歌の中に身を投じ、身体ごと、魂ごと歌う日々の中で。
でも不思議なのです。
音楽の中にいると、距離や時間、言葉や文化、そしてまた生死の世界まで超えて万物とつながっていられるようで。
歌うことで、
音楽の調べの中、
万物を愛し、つながっていられたら。
歌の中で生きている祖母を感じ、
溢れる涙を、感謝を祈りに変えながら。
今は失った悲しみより、
受け取ったかけがえのない大きな愛情への
その感謝だけを胸に、
強く生きて、歌っていたいのです。