織り交ざる

まだ頭がボーっとしていて・・・昨夜は深夜2時までいつものEnotecaにて歌いました。

アンコールが止まず、いったいどれだけ歌ったのかしら・・

こうして歌うたびに思うのです。

音楽は見えない力で人々を結びつけ、勇気付け、そして大きな幸せで包み込むのだと。

イタリアでも残念ながら現代,特に若い世代は「オペラアリア」に親しむ機会があまり無いようです。なので、普段ロックやポップスの流れる場所で歌うのはどうかなと思うのですが、そこは音楽の、言葉の、そして伝統の力。ちゃんとしっかり伝わるのですね。

大きなコンサートホールでも、小さな場所でも同じ歌を同じように歌います。

La Bohemのミミのアリアを、Le Nozze di Figaro ケルビーノのどうしようもない恋心を・・皆で共有するということ・・

言葉が、音楽が、感情が、その場の空気が・・すべてが雅やかに織り交ざって。

そして最後は溢れる笑顔と「ありがとう-Grazie!!」でいっぱいになる。

歌っているのは私、伴奏しているのはピアニストですが、演奏をするということはこんなにも総合的なことなのですね。

あなたがそこで聴いていてくれるから、私は今日も歌います。

ただその笑顔が見たくて。

涙に、笑顔に生きながら。

 

溢れる愛であなたを抱きしめて。

奈穂

 

 

 

 

感ずる心

このごろは、オーケストラのコンサートへ頻繁に出かけています。

行かないではいられない・・・そんなふうになったのは初めてですが、その宇宙観のようなものが私を捉えて離してくれないのです。

Beethoven ピアノ協奏曲4番、Mozart 交響曲41番   'Jupiter' 、36番 'Linz'、 Mahler 交響曲1番「巨人」、Berlioz Carnevale Romano...既に聴いているものばかりなのに、改めてその宇宙の広さを前にただ戦いているのです。

 

その波にのまれ、涙があとからあとから溢れ、拭っても切が無いのでそのままにして。

全細胞が震える・・・

 

交響曲を聴いても、小説を読んでも、人のお話を聴かせて頂いても、夜空を見ても・・・生きている時間とともにその感動は深くそして鋭敏になってゆくようです。

 

 

 

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友人と

新緑に真っ青な空、そこに浮かぶ白い雲。

カラーコントラストが目に鮮やかな初夏のRomaです。

 

日本でもこちらでも私が今大切にしているのは、どなたかとお会いしてお話しする時間。

以前は勉強や自身の内側のことが大切で、あまり外へ向かえなかったのですが、今はようやくその機会を持てるようになって来ました。

 

新しい出会いも、古き友人たちとの友情を深めることもどちらも無上の喜び。

こちらでも少しずつそんな関係が出来てきたように思います。

友人の思考や信念、心根の優しさに触れたとき。

ひとりで生きているのではなく、この時代を今、一緒に懸命に

生きているという心強さ、愛情で胸がいっぱいになるのです。

 

私もどなたかの心に寄り添って生きていられたら。

心からの切なる願いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美術館 [Scuderie del Quirinale]にて

"Tiziano"1490頃~:ヴェネツィア派画家 の展覧会へ 

 

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美術館から見たRomaの夕暮れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜咲く

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先月のデビューコンサート前に帰国してから約ひと月半、日本に滞在しました。

その間、一体どれだけの大切な方々にお会いできたのかしら!本当にしあわせ!!

そしてそこにはいつも「歌」がありました。

歌を通してかけがえの無い出会いが広がってゆく、これ以上の喜びはありません。

 

忙しい中、私と会ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。

あのひととき、夢中でした会話、あなたの素顔、美しい心、きっと忘れません。

 

次回は太陽輝く夏の頃、お会いしましょう!

 

 

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 春の香に

桜の笑顔が咲きますように。

 

愛をこめて。

奈穂

 

 

デビューコンサート

 

2013/2/23 19:00~

[MUSICASA] Tokyo

ピアノ:芦沢真理  /  Piano : Makoto Ashizawa

 

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Program Ⅰ
・Pergolesi/Se tu m'ami

・Caldara/ Sebben, crudele

Handel/ Lascia ch'io pianga

・Mozart / [Le Nozze di Figaro] "Dove sono i bei momenti" 
・Bellini/Malinconia,Ninfa gentile

・Bellini/ Ma rendi pur contento   

・Donizetti / [Linda di Chamounix] "O luce di qust'anima"

 

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Program Ⅱ
・Donaudy/ Vaghissima sembianza
・Tosti /Tormento
・Puccini/[Gianni Schicchi] "O mio babbino caro"
・Puccini/ [Turandot] "Tu,che di gel sei cinta" 
 
 
~Piano solo~ 
・Liszt/Rigoletto-Paraphrase 
 
・Verdi / [La Traviata] "Ah, forse'lui~Sempre libera"

 

 

 

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レセプション/ Reception

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まだコンサートが終わった実感が無く、

むしろ何かがたった今「始まったばかり」というような・・・

今こうして歌手としての第一歩を踏み出せた喜び。

それが叶ったのも偏にみなさまのあたたかい支えがあったから。

 

この先も、ひとつひとつのコンサートを丁寧に歌い重ねてゆけたら・・・

まずはこの溢れる感謝の気持ちをお伝えしたくて。

 

「ありがとう」を

心から。

奈穂

 

 

 
 

 

ワインと歌と

 

 

 

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昨夜は深夜1時を過ぎるまで、友人のEnotecaにてコンサート。

夕方からピアニストと始めたリハーサルにも人々が集まり、コンサートの第一部のようになってしまって(笑)

 

曲は、Pergolesi" Se tu m'ami " " Nina " "Giordani" Caro mio ben " 等古典歌曲から Bellini "Malinconia,Ninfa gentile" "Ma rendi pur contento" Donaudy "Vaghissima sembianza" " O del mio amato ben " ベッリーニ、ドナウディの歌曲 、オペラアリアからは Mozart [Le nozze di Figaro] "Voi che sapete " Puccini[ La Boheme] " Quando me'n vo' " [Gianni schicchi] " O mio babbino caro " 等など。

 

 

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歌うことは語ること・・・

この距離だから、歌いながら言葉を語りかけ、その言葉の中で聴き手とコミュニケーションがとれて。

" Voi che sapete che cosa e' amor " 「みなさんはご存知です、恋とはどんなものか」と語りかければ相手の表情の中に返答が見えたり、うふふ。

 

 

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歌い終わるまで我慢してたワインで乾杯。

音楽に、笑顔に、友情に・・・

幸せに包まれ、ほろ酔い気分で。

また今度は4月にね、そう約束して。

・・・ありがとう。

 

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